2009年6月アーカイブ

訂正とお詫び

昨日(29日)放送されました、UTYの「山梨のいま」の中で訂正があります。

番組中、五角研ぎについてイラストで「ペン先の拡大イメージ」が出されましたが、
弊社ではあのような研ぎ方を一切しておりません。

正しくは5月14日のコラム「五角研ぎについて2」のイメージ図で示す通りです。

ペン先の研ぎは非常に微妙なものですので、番組製作側との話し合いの中で行き違いが
あったようです。

こちらとしても昨日の放送を見て驚いてしまいましたが、いずれにせよ皆様に誤解を
与えるようなことになってしまったことをお詫び申し上げます。

山梨のいま

本日、地元テレビ局UTYの取材がありました。

番組名は「山梨のいま」で、コーナー名は「清水國明の輝きの人」です。
放送は6月29日(月曜日)午後7時50分~の予定だそうです。

取材に来られたナビゲーターの清水國明さんは大病から復帰後にもかかわらず、
精力的に活動されているようで安心しました。

インタビューではいろいろお話させていただきましたが、
出演は3分くらいのものだそうです。

どのように編集されるのかわかりませんが、お手隙でございましたら
ご覧下さい。

uty_090616.jpg

たびたび、取材中ご来店頂いたお客様にはご不便おかけしたことをお詫び申し上げます。
これからもよろしくお願いします。

万年筆の調整について

昔はともかく、現在発売されている製品の多くは出荷時に標準的な研ぎ方をされているので、
どなたでもご満足頂けるように一般的には80%程度のペン先調整は既になされています。

弊社では万年筆をお客様にお渡しする際に手のクセに対してペン先調整を90~95%
(イリジウムを削る調整なのでお客様の希望による)にまでもっていきます。

なぜなら、これは買ってから最初の一週間は何となく使ってみたくなる、何となく使い続けたくなる
ように調整するのが販売するものの責務としてとして考えるからです。

ですので、皆さんも最初の一週間を含めその後にでも、何となくペン先に違和感を覚えて少しでも
不快に感じたとすれば販売店にその旨を伝えて下さい。万年筆を売るということはそういうことです。

もし、その時に「使っていれば、そのうち慣れます。」というようなことをいわれて
対応をされたらその販売店は避けた方がいいでしょう。調整技術が未熟なことをお客様のせいに
している証拠です。

最近弊社に調整で訪れるお客様に聞くとそのような販売店が多いようです。
どうも製品出荷時の80%以下へ改造を施してしまっている販売店が多いようです。


弊社では90~95%と述べましたが、残りの部分はお客様に使い込まれて100%となります。
いわばお客様に最終調整して頂くものです。

100%にまで使い込まれたペンはその性質上、十数年を経て徐々に字が太くなっていきます。
そこで、持ち込まれよく使い込まれた100%のペンを細く研ぎ直す作業は、職人として六十年余り
を経た今でも一番難しく緊張する調整作業です。

まさにお客様である使い手と職人の真剣勝負ともいえる難しい調整です。
私はこの一人一人にまで手のクセに調整する技術は先代の技術をみながら三十年の
月日を必要としました。

他のお店で見てもらったがどうも調子が良くないという方、もうちょっと調子を良くして欲しい
という方は是非一度ご来店下さい。

必ずやご納得頂けるように調整させて頂きます。