パーフェクトサービス(2)

今回のイベントを通じて、お客様から沢山の修理品が持ち込まれました。

その多くはお客様が以前に使っていたものです。現在は使っていないが広告を知って、
久しぶりに引っぱりだしてみたがどうなんだろうか?というものです。

実は30~40年前の万年筆は実用性重視でしっかり作られているものが多いので、
基本的な調整をするだけで大変喜んで頂くことができました。

これをきっかけにボールペン、シャーペンの修理なども持ち込まれましたが、
皆さん昔のものを意外と捨てずにお持ちなのだとあらためて思いました。

万年筆をより身近に心地よく使って頂きたいと思っていましたので、それであれば
何も新しい万年筆を買わなくても、誰でも家のどこかを探せば万年筆の一本くらいは
出てくるのではないかと思いこのようなイベントを再び行いました。

万年筆は何もヒゲを蓄え、コーヒー片手にパイプを燻らせながら蘊蓄を語る人だけの
ものではありません。普通の人が普通に使って心地よくなければウソです。

県外からのお客様もいらして頂き、反響が意外と大きくよかったと思いますが、その反面
このようなお客様の要望に応える技術を持った販売店が少なくなってしまっているかと
思うと残念な少し気持ちもします。